乗務員さんにインタビュー！

新人さんやベテランさん、最近増えてきた女性乗務員さんなどなど・・・
さまざまな方にインタビューしてみました。
あまり知られていない、タクシー乗務員の実態とは・・・？

千里丘タクシー株式会社　清村 宣則さん
40代

全く違うことにチャレンジしてみたらどうかと思い、「転職は1回きり！」と心に決めて今に至っています。

清村 宣則さん（40歳）

千里丘タクシー株式会社

乗務員歴 約1ヶ月

取材日：2016年3月

タクシー乗務員になったきっかけは？
タクシー乗務員になろうとは最初なにも考えてなくて、今まで20年間やってきた仕事のなかで、人生で一回だけ転職のチャンスを与えてみようかなと思ったのがきっかけでした。
地元が千里丘なんですけど、地元で働きたい気持ちが強かったので、いろいろ仕事をさがしてみたんですけど、どうにも自分に合うのが無くて、ある日ハローワークの方に「自分の考え方を見直してみてください。」と言われて、今までやってきた仕事が仕分けとか、正確に積み込んだりとか技術面の事ばかり考えていて、何をやったらいいのかな～って、全く分らなかったんです。
分らないまま、年ばかり過ぎて行って、その時に地元に千里丘タクシーという会社があるのは知っていたんですけど、ふと思ったときに、技術面じゃなくて精神面で誰かに何かしてあげられるってことが自分の中で良いんじゃないかなって。
前職はどういったお仕事をされていたんですか？
今までしていた仕事が関西空港で、通勤片道2時間、往復4時間で拘束時間が14時間と一日18時間くらいつぶれていました。家帰って来ても子供の寝顔しか見られなくて、嫁さんも寝てるしそういう生活が3日間くらい普通に続いたりして、このままで自分が今40歳で20年働いてきて、60歳まで続けられるかなと思って・・・。
給料も満足できるものではなかったんです。それならいっそのこと、全く違うことチャレンジしてみたらどうかと思い、「転職は1回きり！」と心に決めて今に至っています。
就職して、周りの反応はいかがでしたか？
両親と同居しているんですけど、両親も千里丘タクシーの事は昔から知っていましたし、「千里丘タクシーいいやん。」って。前職のいろいろな拘束時間に比べると、自宅から会社も非常に近いですし、そのあたりは家族も安心してくれました。
タクシーというのは、イメージ的には仕事にするとなると給料面も歩合制だし、そういうところもあるのでイメージ的には「凄くイイよ。」って言って頂ける仕事では無いかなと思っていたんですけど、実際自分がやっていて楽しく仕事させてもらってる姿を見て、お昼も家に帰って食事したり、今まで絶対なかった光景があるので家族は安心してくれています。
タクシーの乗務員を始めて、始める前と乗務後ではタクシー乗務員のイメージは変わりましたか？
前職のころ、タクシーを利用していたんですけど、その頃からタクシー運転手さんのお話する内容が面白かったり、仕事の事に対して熱心にしゃべってくれたり、気遣ってくれたりということが多かったんですね。
乗務員さんと言うのは大変な仕事で、実際自分がやってみて、どうだったかというと、お客さんとコミュニケーションがとれてすごく楽しい。
もっとしんどい仕事だと・・・、勤務時間も長いし、しんどい仕事というイメージがあったんですけど、前職に比べると前職が大変過ぎたので、正直タクシーはラクですね。僕の中では。
お客さんも利用された方がみんな良い方ばかりなので、何も心を痛くする思いも無く、みんな笑顔で降りて頂けるので。
乗務員を始めて印象に残った事はありますか？
凄く印象に残ったお客様がいらっしゃいます。
千里丘駅で駅待ちしていた時に、走って来られた方がいたんですよ。夜の11時くらいです。
僕がドアを開けて「どうぞ」って言った瞬間に言われた言葉が「よし!間に合った!!」って。
僕、時間の事かな～って思ったんですけど違くて、その方、電車がホームに着いた時ホームから、この黄色いタクシー(メリータクシー)が見えたから乗りたくて走って来られたんです。
以前にも一回乗った事があって「これ幸運のタクシーなんやろ。おれ知ってんねん。前にもイイことあって。もう一回乗りたかったから走って来たん。」という事を話されて・・・。
そういったお客様がいらっしゃいました。
好んで乗って頂けるというのが、素晴らしいなと思って、それが一番印象に残っています。
乗務にあたり気をつけている事はありますか？
(メリータクシーは)タクシー自体が目立つので誰が見ているか分らない。みんなの目が僕を見ていると思うので、やっぱり普段以上に、安全運転には本当に気を遣っています。
メリータクシー

※メリータクシー：運賃の一部が社会貢活動に寄付されるタクシー。運賃は通常のタクシーと同じです。

体調管理や健康管理はどのようにされていますか？
仕事のときは小食にするようにしています。あんまり食べないようにしています。トイレのこともあるので、いつ長距離のお客さんが来るかも分からないので、排泄とかには気を使います。
駅でお客様を待っている間はどのようにして待機されていますか？
千里丘駅はタクシーつけられる所が3台あって、あと待機場があるんですけど、3台ついている時は、乗った状態で待たないといけない決まりがあります。
待機場では他の乗務員の方と、どういうルートが一番近道だとか、そういった先輩からの助言やアドバイスを聞いたりしています。
これからの目標を教えてください。
今はまだ、新人なのでまずは千里丘の道を叩き込んで、早く「新人ですみません。」って言わなくても仕事ができるように！というのが目標です。
乗務員をやってみて、どういった方が向いているなと感じましたか？
人に合わせるのが嫌いな人はダメですよね。
実際やってみてタクシーの仕事って言うのは、極める位置ってないと思うんですよ。
常に更新されていくというか、向上していかないと務まらないと思います。
自分ペースで仕事が出来るというのがタクシー乗務員の魅力でもあり、やる気をかき立てられるものかな～というのは最近感じてきました。
自分のペースであるからこそ、手を抜くと、それなりに売り上げは下がるし、何も考えずに一日が過ぎてしまうだけでは物足りないと思うので、常日頃から向上できる、考えさせられる仕事ですねタクシーのお仕事って。
ベテラン乗務員の方はすごいです。プライドをもって仕事をしていらっしゃいますよね。
すごく尊敬しています。
お客様に向けてメッセージをお願いします。
タクシーって言うのは人の足代わりっていうんですかね、ワンメーターとか気を使わずに乗ってほしいです。
ワンメーターで謙遜しながら乗ってこられるお客様がやっぱり多いんですよね。
その辺気兼ねなくどこであっても乗って頂きたいです。気を使わないでください。
ありがとうございました！

編集後記

アスリートのようながっちりした体形が印象的。
デビューしてまだ1ヶ月ですが、さわやかな笑顔と乗務員は楽しいとを語る笑顔が印象的な家族を愛するメリータクシー専属の乗務員さんでした。

取材協力

千里丘タクシー株式会社

〒566-0011 大阪府摂津市千里丘東2-6-25

TEL：072-623-0071 / FAX：072-623-7001

HP：http://www.senriokataxi.com/

※掲載内容は取材当時のものです。

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