お仕事紹介

乗務員以外にも、タクシーに関わるこんなお仕事があります。
どのような仕事内容なのか、ご紹介します!

無線オペレーター

利用者から来た電話での予約や配車の依頼をタクシーに伝えるお仕事です。
お客様から一番近い位置にある車両がパソコンの地図上に表示されたり、配車依頼のメッセージを車両に直接送信できるなど、システム化が進んでいます。
今回は、無線オペレーターの方に、詳しくお話を伺いました。

荏原交通株式会社 佐藤 博二さん

今は、オペレータを介さず直接機械が依頼を受けて指令が飛ぶ「スマホ配車」というのもありますよ。
※女性乗務員の制服と一緒に写るお茶目な佐藤さん。

荏原交通株式会社

佐藤 博二さん(無線オペレーター歴3年)

取材日:2016年2月

無線オペレーター勤務時間
社員の場合:24時間の交代制
パートの場合:シフト制で人それぞれ
配車依頼の流れ
電話を受ける

お客様から配車依頼の電話が来ます。
内容を聞いて、住所を確認すると、お客様に一番近い車両が機械的に画面に出ます。

乗務員に依頼内容を送る

住所、名前、地図、行き先などを入力して、メールを送るように車両に配車依頼を送信します。
顧客登録のあるお客様の場合は、住所や名前などを入力する必要はなく、そのまま登録情報を送信することができます。
 
行き先の指示一つでも、乗務員さんにわかりやすい文言をつくる人と、そうでない人もいます。

依頼完了

車両に配車依頼が届くので、乗務員は「了解」ボタンを押して、指定場所にお迎えに向かいます。
これが一連の流れです。
 
覚えることは多いです。電話を受けて、機械も操作して・・・配車依頼を受けた瞬間に、拒否反応を起こして「無理です」という人もいますよ。

慣れるまで大変そうですね!

インタビュー
無線オペレーターのお仕事内容を教えてください。
お客様からの電話をとって、タクシーを配車する作業です。一日1,200件ほどの注文があるので、なるべく待たせないよう、短く簡潔に聞いて、正確に配車する、という内容です。
 
固定電話の場合は問題ないのですが、近年携帯電話からの配車依頼が多いため、まずはどこからかけているのかを確認しなくてはならず、難しい作業が増えています。
一番難しいのが、住所が不明で「いま、コンビニにいるんですよ」というような依頼です。
お客様はこちらが分かっていると思って電話をかけてきているので・・・
何か大きな目標物があれば探しやすいんですけれども、「何丁目のあたりでコンビニがあります、そこで待っています。」というのは非常にオペレーターのスキルが問われる依頼です。
地理が分からないと難しいんでしょうか?
そうですね。でも、実際にオペレーターがみんな地理をわかっているわけでもないので。
パソコンの画面に電子地図が入っているんですが、それをいかに早く使って依頼された場所を見つけるか、その能力がある人が早いですね。キーボードやマウス操作に慣れている人の方が、上達が早いです。
無線オペレーターには資格が必要ですか?
オペレーター自身には資格は必要ありません。
ただ、無線を扱う場合、配車室に「第三級陸上特殊無線技士」以上の免許保有者が一人必ずいなくてはならないということが、電波法で決められています。
どのような方が無線オペレーターとして働いているのでしょうか。
社員以外のパートでは、主婦や学生さんだったり、元芸人さんもいますよ。
アルバイトのサイトや雑誌に、テレアポという形で求人が出ていることが多いです。
このお仕事のやりがいは?
最近増えたのは、老人の方からの配車依頼です。体が不自由になったとか、足が悪くて歩けない、という電話です。
外に出て、走っているタクシーに手をあげることもできない、バス停までも行けない・・・、そんな方が無線配車を利用されています。
無線配車のタクシーは、地域密着の交通インフラの一つとして、社会の役に立っている仕事だと思います。
ありがとうございました!

編集後記

オペレーターは、正確性と迅速性が必要な上、会社の窓口でもあるため印象の良い対応が必要・・・という難易度の高いお仕事です。
一方で、配車業務はアルバイト・パートでもスムーズに対応できるよう、システム化も進んでいました!

取材協力

荏原交通株式会社

〒142-0063 東京都品川区荏原6-12-12

TEL:03-3783-5116 / FAX:03-3783-5118

HP:http://www.ebarakotsu.com/

※掲載内容は取材当時のものです。

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