タクシー乗務員の一日

24時間、休まず働いているイメージがありますが、果たして真実は・・・?
代表的な一日のスケジュールをご紹介します。

乗務員さんの1日に密着!

さて、実際に乗務員さんはどんな1日を送っているのでしょうか?
詳しく見てみましょう!

隔日勤務
流し中心

車が少なくて快適な、日曜の乗務が一番好きです。

取材に協力いただいた乗務員さん

すばる交通株式会社

飯原 秀和さん(乗務員歴1年8ヶ月)

取材日:2016年3月

11:00 出勤

11:50の点呼にあわせて出社します。
こんなに早く来なくてもよいのですが、自分は余裕を持って出社します。

早朝出社という会社も多いですが、飯原さんは11時の出社です。
会社によっては勤務開始時間を選べるようです。

まず、車両の点検をします。
エンジンオイル、バッテリー、ウォッシャー液などチェックします。

アルコールチェッカーという機械で、体内にアルコールがないかチェックします。

乗務の開始前、終了後のチェックが省令で義務付けられています。

11:50 点呼

運行管理者から事故についての注意喚起、接客接遇についてなどの話があります。
今日はどこで大きな会合がある、といった営業情報も伝えられます。

12:00 出庫

いざ出発です!

12:10 営業

外回りに出かけるサラリーマンなどが多い丸の内周辺を走りながらお客様を探します。
丸の内からは、虎ノ門や六本木などのオフィス街へ乗車されるお客様が多く、行った先でもまた同様に丸の内へ戻るお客様を乗せることが多いので、ぐるぐる効率よく営業することができます。

この営業方法を「流し」といいます。
いろいろ試していると、どの時間帯にどの場所にお客様がいるか自分なりにつかめてくるようですよ。

途中、ホテルやビルのタクシー乗り場に並んだりもします。

この営業方法を「付け待ち」といいます。
待つ間少し休憩もできますね。

15:00~16:00 休憩

お気に入りの、噴水のある公園で休憩します。
車も止められてお手洗いもあるので便利です。

乗務員さんはみんなそれぞれ、お気に入りの休憩場所があるようです!

17:00 営業

このあたりの時間から、銀座や六本木へ飲みに行くお客様が増え始めます。
泉ガーデンや六本木ヒルズなどに付けてお客様を待ちます。

20:30 休憩

品川の方へ行くお客様も多いので、羽田空港の国際線ターミナルのタクシー乗り場に行きます。
ここで順番が来るまで待ちながら、コンビニで買ってきた夕食を食べたりして休憩します。

羽田国際線タクシープールの中には売店もあるそうです。便利ですね!

21:30 営業

羽田空港の国際線ターミナルからは、海外のビジネスマンが多く乗車します。
銀座や都心のホテルまで行くことが多いです。

3:00 営業

終電を逃したお客様をお乗せしたあとは、歌舞伎町などで飲食店から出てくるお客様をお乗せしたりします。
短距離もありますが、長距離乗車されるお客様も多いです。
 
途中仮眠を取ったりして、営業を続けます。

1回の乗務(19~21時間)で3時間の休憩が義務付けられています。

5:00 営業

この時間になると、タクシーの台数も減ってきて、足りないくらいになります。
9時近くになると、出勤するお客様が多くタクシーを利用されます。

9:00 帰庫

帰庫時にもアルコールチェック、点呼をします。
その後一日の売り上げを納金します。

丁寧に洗車します。

営業後で疲れているだろうな、と思ったのですが、
とっても手際よく洗車されていました!

一日の業務が終了です。

お疲れ様でした!

10:00 帰宅

家に帰ったら睡眠をとります。
子供が学校から帰って来たら宿題を見てあげたり一緒に遊んだりします。
食事も一緒にとれますし、家族と過ごす時間が増えました。

そして、翌日の11時にまた出社、という流れです。

編集後記

以前は建築関係のお仕事をされていたという飯原さん。
タクシーのお仕事はストレスの量が断然少ないそうです。
家族との時間が取れるというのも、メリットのひとつですね!

取材協力

すばる交通株式会社

〒121-0836 東京都足立区入谷7-16-23

TEL:03-3857-6001 / FAX:03-3857-6006

HP:http://www.subaru-t.co.jp/

※掲載内容は取材当時のものです。

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