2001年9月からインターネットでの事前予約を始めた大栄交通株式会社(東京)にお話しを聞いてきました。
大栄交通のホームページ http://www.daieitaxi.net/
御社の導入しているインターネット事前予約についてお聞かせ下さい。
当社のホームページにネット予約のメールフォームがありまして、そこからご予約をいただくかたちをとっています。ホームページは2001年9月に立ち上げまして、その時から同時にネット予約を開始しています。当時ホームページを作る段階で、利用方法や仕組みなど他社のホームページとの差別化を図り、当社独自のホームページを作りたい、そしてお客様に対して何ができるか、どんなサービスをご提供できるかを考え、みんなでいろいろ協議しました。まずは当社を知っていただきたいとの思いもありましたしね。そこで、3つのコンセプトを決め、そのコンセプトに沿ってホームページを開設したんです。ひとつが、乗務員募集の差別化です。タクシー会社は、常にいい乗務員がほしいと思っています。ホームページで募集するにしても、単なる広告媒体の一部として使うのではなく、ページを見ただけでタクシー会社がどういうものか、当社はどういう会社なのかということを理解してもらえるくらい内容を作りこんでいます。ふたつめが、他社がやってないことをやろうということで、お客様とのコミュニケーションの一部として、忘れ物ページを作ること。そしてもうひとつが、ネットでの予約配車です。 当社では、お客様が利用しやすいように予約フォームを作っていまして、必要な項目を選択し、連絡先等をご記入いただいています。そうしますと電話番号や目的地などの書き忘れなどがないですし、やはり効率もいいですね。 ネット上では、基本的に前日までの予約を受け付けていますが、可能であれば当日でもお受けしています。もちろん1週間後ですとか、先の予約でも大丈夫です。インターネットからご予約いただいたお客様には、当社から電話とメールで、「確実にお受けしました」というご連絡と内容の確認をさせていただいております。当社では、110台の車両を駆使して予約対応していますので、ぜひ気軽に利用していただきたいですね。 今のホームページですと、ネット予約のページへの入り方が分かりづらいかなとも思っていますので、トップページからワンクリックで予約フォームに飛べるようにするとか、誰でも見てすぐに分かるような作りにしていきたいと思っています。
御社のメールフォームでは目的地や「利用歴」の有無、支払い方法も予約の段階で記入、選択できるようになっているんですね。
そうですね。一度利用したことがある方ですと、以前利用した時のお客さまのデータがすべて残っていますから、お迎えにあがった場所がすぐ分かりますし、その時に乗った乗務員を指定できたりと効率よく配車できます。その点では便利ですね。支払いも予約の段階で、現金、カード、クーポン等いろいろ選べます。インターネットですとログが残りますから、今後はそのデータを活用して集計したり、利用分析やお客様への後フォロー等をやっていきたいとも考えています。 また、当社では通常の問い合わせメールフォームもありますので、予約についての質問や問い合わせ等、気軽に何でも聞いて下さい。「空港まで行く予定だけどちょっと荷物が重いな」、「旅行の予約はしたけど移動手段はどうしよう」という時や、先の予定が決まっているときは、タクシーも予約すると便利ですよ。特にインターネットからの予約ですと、時間帯を気にせず、好きなときにフォームから予約ができますしね。 観光の相談や問い合わせもいただいております。「所用で東京にいくのですが、少し観光をしたいと思っています。2時間くらいでどんなのがありますか?」というメールですとか。そうすると乗務員と相談しながら、まずお客様がどこ行きたいのか、要望を聞いて、料金はこれくらいでこういうコースはでどうでしょうか、などと提案をする場合もあります。今、当社では規定の観光コースがないですからね。時間を決めてお客様のニーズ合わせていろんなコースをご提案します。どこにでも行きますよ。先日は、「観光を兼ねて長野まで行きたい」というお客様をお乗せしました。ネットでご予約を頂いてから、いろいろと相談する場合もあります。他には、定期的に病院へ行く方や、空港まで行きたいというお客様も多いですね。
大栄交通のタクシー車両
行灯(あんどん)。タクシーのルーフに付いている大栄タクシーのサイン。
反響はいかがですか?
時期によって差がありますが、平均ですと1ヶ月10本前後くらいでしょうか。 まだまだ電話からの方が多いですが、ネットを利用していただいているお客様はリピーターが多くご好評頂いております。1度利用して?みて便利だな、と感じてくれてまた次も利用していただく。そのリピーターの数が評価だと考えています。ホームページを見ていただいて、ネット予約を知って、電話からネットに切り替えた方もいます。利用者層も広いですが、年配の方の利用もありますよ。また、インターネットを利用して予約される方は遠距離のお客様が多いです。近くにすぐ呼びたいってなると、今はまだ電話主流ですね。 全体的にタクシー業界はまだまだアナログですから。業界全体の平均年齢も高いですしね。ネットを利用したサービスに取り組んでいる会社も増えていますが、タクシー業界でインターネットが主流になるにはあと何十年かかかるでしょう。それまでの通過点として、お客様の声を大切にし、いろいろやっていきたいと思っています。ネット配車という認知度ももっと上げていきたいですしね。
今後の展望をお聞かせください
インターネットからの事前予約と連動して、将来的にはiモードやGPS携帯でのリアルタイム配車も導入してみたいと考えています。予約フォームからの内容が会社だけではなく、乗務員全員にとんで、行ける人がピッとボタン押すとその車の配車番号がお客様に送られる。お客様のGPSの情報とドライバーの情報をリンクさせて1番近い車両だけに配車するとか。 ただ、今の段階ですと、コスト面や対応できる人材の確保、そして当社の110台の車でどこまで範囲を広げてできるのか等の問題があります。ネット予約や配車を利用するお客様がもっと増えて、同時にタクシー会社側でもネットに精通している人が多くなればまた変わってくるとは思います。 当社でも、誰もがネット関連に強くなっていく必要があると考えています。少しずつみんなで勉強していき、会社全体でタクシー業界のIT化に向けて進めていきたいですね。本格的に取り組もうという意識がないと、いい設備やシステムを揃えてもなかなか進んでいかないでしょう。 タクシー会社のホームページを見る方というのは、その理由がハッキリしていますよね。車を呼べるかどうかということを見る方か、ドライバーになりたい方が主ではないでしょうか。ですから、乗務員募集と、予約配車などのインターネットを利用したお客様へのサービス、そしてお客様とのコミュニケーション、この3つを柱とする当社のコンセプトを前面に打ち出したサイトの構築を、今後も考えていきたいと思っています。
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