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東京タクシーコラム  - 東京タクシーライフ きよひろ

1稿 「乗務員よ目を覚ませ!」 2003.03.17

まずタクシーとはどのような仕事か考えてみます。
タクシーは街を流し、お客様をお乗せする。またはタクシー乗り場に並び、お乗せしたお客様の目的地を聞き、安全確実にお送りするという物です。
単純ですが、お客様一人一人の要望に応えるためには知識や技術が必要で全公共交通機関利用者の10%を担う重要な職業です。
しかし、現在のタクシー及びタクシー乗務員に対する社会的評価は高いとは言えず、裁判官までが差別とも思える言葉を言ってしまったりする状態です。
いったい何故なのでしょうか?

ちょっと変わった発想ですが、タクシーを商品として考え普段私たちがお店で買っている商品と比較してみます。。
お店の棚に置いてある商品は手にとって確認が出来ますが、走ってきたタクシーは中身を確認することが出来ないため 中身が正常な商品だと信じ一種の賭でタクシーを停めています。
手にとって商品を確認できない商売にカタログなどの通信販売がありますが、届いた商品が希望通りの物で無かったり、 商品が壊れていたりした時の脱力感と不満感は一般の小売店で買った時とは比べ物にならないほど大きい筈です。
通販と同じ状態のタクシーは商品として完璧な物でないとお客様に大きな不満感を感じさせてしまう物だと言えます。
一般の商品とタクシーを比較して考えるとお客様が満足していない理由が見えて来ると思いませんか?
このように厳しい評価を受けやすいタクシーにもチャンスはあります。
また通販を例に挙げて話をしますが、届いた商品が予想以上に良い物だった時、皆様はどう感じるでしょうか?
小売店では商品が確認できますので良い商品だというのは簡単に見分けることが出来ますから感動はありませんが、 通販だと届くまでドキドキして手に入った物が最高だった場合、感動は小売店の数倍になりませんか?
値段なんて関係なく得した気分になるはずです。
乗車したお客様に良い印象を与えれば評価は何倍にも膨れあがるのです。
つまりタクシーは社会的に高い評価を受ける可能性がある職業だと言えるのです。

日本で最初にタクシーが走り出した大正元年以来、残念ながら約90年間、高い評価を持続してきたと言う歴史はありません。
私は生まれていないので実際に見たわけではありませんが、あえて言うなら大正時代のうちは高級な乗り物として高い評価だったようです。
昭和に入ると円タク時代に突入し悪い評価が定番の状態に近づいて行ったと思われます。

今でもタクシー乗務員のことを偏見を込めて雲助と言う方が居ますが、雲助とは籠カキの総称です。
江戸時代、籠カキは力だけで何の取り柄のない男達が所在をはっきりしない状態でやっていた職業だと言われますが、 現代のタクシーはお客様の命を預かり複雑で的確な作業に神経を要する職業です。
籠カキとはやはり違います。

タクシーは高い社会的評価を得られる可能性がある職業なのに、何故今まで高い評価を受けられていないかは、 乗車したタクシーが完璧ではなく、料金を支払うのが嫌になるような経験を多くのお客様がしているからなのです。
お客様に嫌がられる事柄などをちょっと箇条書きにしてみます。

●着衣(制服の乱れ)
●車内の清掃(たばこ臭含む)
●乗務員の言葉使い(無言含む)
●粗暴な運転操作
●地理不案内
●サービス不足(トランクサービス等)

まだまだ、あると思いますが最低この6つを完璧にすれば高い評価を受けることが出来ると言うことです。
考えてみるとこの6つの事柄は社会人として最低限守らなければいけない事柄、いわば社会の常識です。
会社にネクタイをだら~んと緩めたセールスマンが営業に来て「この商品は良い物ですよ~」と言っても信用できますでしょうか?
無言のセールスマンが商品を差し出して信用できると思う人がいるでしょうか?
サービスの一切無い商品を高い価格で買いたがる人はいるのでしょうか?

上記に示した事柄は難しいことではありません。
社会の最低限の常識です。

タクシーは、お客様以外からも厳しい目で見られています。
タクシーは、お客様が乗っていない時にも色々と考えて行動しなければいけません。
私は街でガムやタバコを投げ捨てる乗務員をよく見かけます。
灰皿に溜まった吸い殻を道路に全部捨てている乗務員を見たこともあります。
人の家に向かって立ち小便をしている乗務員を見たことがあります。
皆さんは、こういう状況を見てどう思いますか?
どうって事無いと思うと言う方は、相当鈍い神経の持ち主だと思いますよ。
まして、これらが自分の家の周りでやられていたら......その乗務員個人と言うよりタクシー全体の評価を考えてしまいます。
実際問題として私も男ですから立ち小便ぐらいやったことはあります。
しかし、生理現象の緊急事態だったとしても少しは場所を考える必要があると思いませんか?
例えば、誰も見ていない草むら(都会ではほとんどありませんが)とかを選び、誰にも迷惑のかからない場所を選び、誰も見ていない場所で行うなど....。
真っ昼間に往来の激しい広い道路で堂々と、しかも横にタクシーを停めてやっていたら誰が見ても嫌な物だと思います。女性から見れば一種のセクハラでしょう。

タクシーは看板を背負ってプロとして道路を走っているのです。
サービス、運転、マナー全てに置いて素人とは違うんだと言うことを理解して専門職としてのプライドを持ち仕事をする必要があります。
そうしないと社会から一目置かれる職業にはなれません。

つまり信用も高い収入も得られないと言うことです。

このページを見ているタクシー乗務員の方で自分に欠けた物があると感じた方は目を覚ましましょう!
何も考えず自分だけは、いいやという行動は自分と周りの同僚達の首をゆっくり締め付けて居るんです。

気付きましょう!。
我々タクシードライバーは常に社会から見られていると言うことを。
そして目指しましょう、社会的に高い評価を得られタクシードライバーが子供達の憧れの職業になる事を。


  

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東京タクシーライフ きよひろ

幼少の頃、家の改築に来た大工さんが乗っていた750ccバイクの後ろに乗せてもらいスピードと加速に痺れレーサーになることを誓う。物心がついた頃から料理が得意で色々な物を作っては自分で食べて研究していた。小学校から高校まで自由な学園として有名な明星学園で勉学と共に自由の怖さや自立した発想について学ぶ。このことは現在のタクシー業で非常に役に立っている。16歳の誕生日に免許取得、数ヶ月後に自爆事故を起こして顔面を60針縫い、歯も数本失いバイク禁止令が親より出されレーサーへの道を諦める。やむなく、もう一つの得意分野である料理の道へ進むために調理師学校へ進学、調理師免許取得。某有名イタリアンレストランで修行をするがレースへの道を諦めきれず退職。バイク便の仕事をしながらレースを始める。レース雑誌に掲載された「レースをしながら働ける」という広告を見つけ当時の京王交通へ入社、タクシー業を始める。会社ではテレビ撮影の貸し切りなどを主に任されておりテレビ出演多数、タクシーに関わるショートドラマでは主演を数回演じている。タクシーの発展と理解を求めるためにホームページ東京タクシーライフを立ち上げる。

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