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明けましておめでとうございます。 前稿から少し間が空いてしまったが、最近、私が関心を持ってとりくんでいる「キャリア・カウンセリング」の事について書いてみようと思う。 最近、新聞・TV等で「キャリア・カウンセリング」とか「キャリア・コンサルタント」という言葉を見かけたことはないだろうか?これは、アメリカで普及し、最近日本でもクローズアップしてきたものである。 アメリカでは以前、労働者の場当たり的な職探しに端を発し、適性 適職を見つける職業相談に発展した。そして更に、職業人の余暇・学習・家庭を含めた「自己実現」を支援する仕組みに発展したわけである。
まず「キャリア」と言うことばを聞いた時、何をイメージするだろうか?「キャリアウーマン」「官庁のキャリア組」・・・人それぞれのイメージがあると思うが、やや特殊的な印象がするのではないだろうか。 「career」は多くの場合「経歴」と訳されているが、その他に“人生を通じての仕事”といった意味がある。又、“小道・通り・旅”と言った意味もあるようだ。 「カウンセリング」は、セラピーとか臨床心理士といったイメージがある。「キャリア・カウンセリング」は単に職業選択だけでなく、 余暇・学習・家庭に関しいろいろな選択を必要とする問題を対象とするカウンセリングだといわれている。 それは 単に問題解決や除去だけだ無く、クライアントが自分の力で生きていく事、あるいは自己実現を目指していく事への支援・道案内をする事である。 時には「キャリア・コンサルティング」ともいう場合がある。まあ簡単にいえば、心理療法的カウンセラーと職業カウンセラーの中間ぐらいかもしれない。
私を含めて今までの中高年は、とにかく 会社や自分の与えられた仕事に一生懸命努力しやっていれば、次第に給料や地位もそれなりに上がり、それなりの生活ができたのである。 しかし、急激な産業構造・社会・経済の変動、つまりITの世界における「ドックイヤー」(6~7年間の変化が1年で起こる)に代表される劇的変化、 そして終身雇用制の崩壊・能力主義・実力主義を反映した人事制度が起きていて、状況次第ではふりおとされてしまう。 リストラや配置転換の中で、さまざまな心の葛藤や不安・不適応が生じている。これからは今まで以上に各“個人”が強くなければ生きていけない時代ではなかろうか。 各個人が転機・節目を迎えた時、かなりの人が「自分は本当に何ができるのか?」「なにがしたいのか?」がわからない。改めて「自分の棚卸」「自分探し」をし、これからの方向を見つける 努力をすればおのずと道が開けてくる。そんな時に支援・道案内が必要だという事で、キャリア・カウンセラーやコンサルタントが注目されてきたわけである。
キャリア・カウンセリングの概要は【1】対話(傾聴・意思の疎通・クライアントを理解) 【2】アセスメント(評価) 【3】目標設定 【4】介入(情報提供やアドバイス) 【5】フォローアップ 彼らはそのために理論・アセスメント(評価)・ロールプレイ・法律・倫理・労働情報・・・等の学習とトレーニングを受けてさらに実践を重ねる専門家である。 また、政府は昨年雇用対策の一環として、 5年間で5万人を官民で養成するとのことである。 アメリカでは100年の歴史があるが(実用的には約50年)日本では約20年の歴史なのでまだ過渡期で、これから定着し認知されると思う。
これらのキャリア・カウンセラーが活躍する場は【1】は転職・再就職の支援 【2】企業内に於けるキャリア開発・能力開発への支援・研修トレーナー・コーディネーター等と幅が広い。 過渡期にはさまざまな、レベルの違ったキャリア・カウンセラーが登場するだろう。良い人にめぐり合う為には、その人の取り組み態度は勿論であるがそのトレーニングの状況を何らかの形でチェックした方が良い。 私も、昨年、受講し目下実践中であるが、なかなか難しいところもある反面、クライアントが良い方向に変わり、喜んでくれると非常に嬉しい。
タクシー業界でもでも乗務員の運転適性や何らかのチェックはやられているかもしれないが、少し違った角度でみてみると、乗務員の活性化につながり、 その会社の業績に反映すると思う。勿論、今までのような押し付けでは駄目で支援やチャンスを与えるというスタンスが必要である。 企業の利益追求を支える“人”が本当にやりがいを持って気持ちよく働くか否かが、大きな違いとなることは言うまでも無い事である。 いずれにしても、個人が自分の責任で道を開いていく時代だと思う。
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●大庭 康作(おおば こうさく)
元矢崎総業株式会社常務取締役 本籍 静岡県 父の関係で大阪に生まれるも疎開で静岡に戻り育つ。 矢崎総業(株)に入社後、工場・営業・事業本部等(異なった事業部を含め) “社内転職”をし2000年9月定年退職した。 退職までは計装本部(タクシー・タコグラフその他)に在籍した。 目下、自由を楽しみながら新しい事にチャレンジ中。
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