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第1回で“待ちの心理考”について述べ、第2稿で“待ち-間ち-間の心理考”について述べた。 第3稿では“喜びの待ちの心理考”を探ってみた。 今回は“距離と空間”について触れてみようと思う。 “待ち”を追っていくと“待ち-間-時間-距離-空間”とつながってくる。いずれにしても人と人との問題である。人と人との距離は“パーソナルスペース”とも言われる。 レストランや食堂に入ったとき、ごく自然に誰も座っていないテーブルを見つけようとする。 空いていればどの席でも良いはずなのに相席は空席の無い時などにやむを得ず座る。 一方 知人や親しい人をみつけたら近くの席か、相席を選ぶ。又、会議や集会での席の取り方にも人の習性や個性が現れる。その人の、その時の心理状態が影響するかもしれない。 「一人にさせて欲しい時」「人恋しく、人のいる所に身をおきたい時」いろいろであろう。特に恋人同士や親しい人とは近い距離を求めるのは自然な事である。
心理学の渋谷先生によると、快適に他人とつきあうには距離と空間の関係が影響してくると言っておられる。 相手の表情が読み取れるののが“固体距離” その中で近接相(45~75センチ)は表情を正しく見分ける事ができる。きわめて親しい人だけが使う事ができる距離である。 遠方相(75~120センチ)は相手の表情をかなり細かいところまで見分ける事ができるので個人的な話し合いや交渉などに利用される。 また 切り口を変え 「生きている空間と死んでいる空間」とがあるとの事である。 「生きている空間」は前方と横である。前方は交渉が最も蜜で、広がりを持つ。代名詞の「おまえ」は、この事を言い表している。横は共同相互性の特性を持っている。 ところが 「死んだ空間」と言うのは「うしろ」で没交渉や無縁につながることが多いと言われる。 知らない世界や夜道などでは「うしろ」が気になる。また、「人から後ろ指をさされる」とか「敵に後ろを見せない」は気になり、不安を感じさせる。「うしろ」は良いイメージは少ない。
タクシー車両の中の事を考えてみると、乗務員の立場とお客の立場で随分いろいろなことが言える。タクシーは時には横にも乗るが、普通1~3人が後ろに乗る。 お客の立場で言えば ドアが開いたとき 乗務員の後ろに座るか、ドア近くの座るか?そして 殆どしゃべらない人、多弁な人、とんでもない行動をとる人・・・・さまざまであろう。 乗務員の立場で言えば そんな事より どこまで行く客か 安心な客か ちゃんと金は払ってくれるか?・・・・であろうか? でも お互いに何分か 何十分かを狭い空間で お金の授受を基に過ごすわけである。 心地よい期間・空間を共有できたらおたがいにハッピーである。客と乗務員とは距離も前述のように近いところであるが 「死んだ空間」にいるわけである。
では どうすれば心地よい共有ができるのか? これは既に経営者も乗務員も充分考えておられると思う。 世の中、“構造改革”旋風のなかで、タクシー業界はどう動いているのかなと われわれ庶民は考えてしまう。最近スーパーや小売店そのほかお金を払ってなにかをするところは 何らかのサービスと言うかお客の抱え込みをねらった工夫がされている。財布の中にかいろいろなカードやサース券があふれている。 業界の古い慣習や、規制を跳ね除けて思い切った工夫と行動をとれば、もっともっと タクシーに乗るようになると思うが?。特に最近 飲酒運転は厳しく取り締まるようだし、 高齢者も外出の機会も多い事だし・・・客としては、自分の信頼の置ける乗り心地の良いタクシーを気軽に選択し便利に使えればもっと乗りたいと思う。 特に地方ではいろいろな工夫が可能であると思う。 いまだに タバコの匂いぷんぷんのタクシーがまかりとーるなんて理解できないこともある。
タクシー車両の中での人と人の係わり合いやこれからの方向について情報・御意見あればお教えください。
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●大庭 康作(おおば こうさく)
元矢崎総業株式会社常務取締役 本籍 静岡県 父の関係で大阪に生まれるも疎開で静岡に戻り育つ。 矢崎総業(株)に入社後、工場・営業・事業本部等(異なった事業部を含め) “社内転職”をし2000年9月定年退職した。 退職までは計装本部(タクシー・タコグラフその他)に在籍した。 目下、自由を楽しみながら新しい事にチャレンジ中。
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