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シニアのふれあい考 - 大庭 康作(おおば こうさく)

3稿 「“喜びの待ち”の心理考」 2001.08.23

病院の分娩室の外で、初めてのわが子の誕生を待つ気持ちはそれは大変なものである。
妻から“できたよ!!”と聞かされたときも、その喜びは大きいが、予定日が近づき いざその日になっても 生まれる時間はわからない。 それまでの検診で医者から“順調に育ってますよ”と言われていても、“無事生まれてくれるだろうか? 元気な子が生まれるだろうか?”と一抹の不安な気持ちを持ちながら待つ事になる。
 分娩室から“おぎゃ-”と言う声や、または看護婦さんから“無事、元気な男の子が生まれましたよ”と聞かされた時の感じは、まさに“やったー”ということであろう。 人生の中でも最も嬉しい事のひとつだ。待ちに待ったよろこびは非常に大きい。
 自分の意思で伴侶を決め、その結果としての成果でもあるわけだ。これは 自分の子供は勿論であるが 孫の場合も同様である。喜びの“待ち”は実にリスク・不安を乗り越えて実る。
 喜びの感情表現には 強い感情、中程度の感情、穏やかな感情がある。
強い感情には、「わくわくする」「有頂天になる」「大喜びをする」「高揚する」「熱狂する」等 があり、中程度の感情表現には「愉快」「陽気」「上機嫌」「素晴らしい」「うきうきする」等 そして穏やかな感情表現には、「楽しい」「満足」「面白い」「有難い」などがある。
上記のような感情を表現できる事は 大変幸せなことである。

 そんなに大きなことでなくても、自分の意思で行動を起し、努力し、リスクや不安を乗り越え結果を待つことは 生きる喜びにつながると思う。

   アベレージゴルファーがめったに無いバーディーチャンスを迎え、パットを待つ、なんともいえない喜び・ホールにボールが吸い込まれた瞬間! 「やったー」という満足感、そして、途中 くずれそうになりながらホールアウトし、風呂につかりながら 「今日のスコアならひょっとして優勝できるかな?」と 思いパーティ会場で結果を“待つ気持ち”は期待と疑問との複雑なものである。 結果がでて優勝とわかった時は、小さなコンペでも 年はとってても有頂天になるものである。

 日頃の仕事に追われていたり 年を重ねてきたりすると この“喜びの待ちが” すくなくなる。 仕事での達成目標・家族の営み・余暇でのふれあい・学習などの中で積極的にその機会を作っていきたいものである。先に述べたように リスクとか努力してその時を待った結果の喜びは非常におおきい。 この “喜びの待ち”を持つ機会が多ければ多いほどその人生は豊かになるであろう。

“待つこと”は 未来である(近いも含め)、 未来はやがて現在になる。喜びは最高潮にを迎える。そしてそれは過去となり思い返すといつまでも楽しめる。
“喜びの待ち”は3倍楽しめるということである。

第2稿 「“待ち…間ち…間”の心理考」 も読んでみる

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大庭 康作(おおば こうさく)

元矢崎総業株式会社常務取締役
本籍 静岡県 父の関係で大阪に生まれるも疎開で静岡に戻り育つ。
矢崎総業(株)に入社後、工場・営業・事業本部等(異なった事業部を含め)
 “社内転職”をし2000年9月定年退職した。
退職までは計装本部(タクシー・タコグラフその他)に在籍した。
目下、自由を楽しみながら新しい事にチャレンジ中。

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大庭 康作(おおば こうさく)

世の中の大きな変化の中でシニアパワーを全開し、おおいに楽しみたいと奮闘中。