私は、華立集団(集団はグループ)の一つである華虹光電集団有限公司(以下、「会社」という)で働いている。CD、VCD、DVD、CD-ROMなどをプレスする会社で国際事業部に所属。目下、会社のホームページの日本語への翻訳作業に取り組んでいる。 毎朝七時二十分に会社専用バスが特定の場所に来ていて、八時に会社に到着する。従って、通勤手当はない。その代わりではないだろうが、会社の社員食堂で通用するカード(一ヵ月間百二十元、円換算で千八百円分使用可能)が支給される。朝食が一・五元、昼食が四・五元。いくら好きなだけ食べても五元だからおおむねこのカードで朝、昼の食事は賄える。 三月のある日を例に食生活を披露すると・・・。 朝食は肉まん二つとおかゆ一杯。このおかゆの上に日本の漬物のようなものをのせて食べるとおいしい。肉まん以外には、アンマンや野菜まんもあって、毎朝いずれかの饅頭をいただいている。昼は、ご飯、魚、野菜妙め、卵とトマトの妙め物、白菜妙め、ほうれん草妙めなどあって夜も昼と同様バイキング形式だ。中華料理に油がつきものだが、この油がまた多い。中国の人は、口に入れるものに良く火を通さないと怖いのかもしれない。だから刺身のような海鮮モノを好んで食べる人は少ない。私は、週に一回は日本料理屋に行く。通常の食べ放題で六十八元(千二十円)、刺身やてんぷらの食べ放題では百十八元(千七百七十円)。日本の貨幣価値でみると安いようだが、中国のごく普通の人たちは、無駄使いという感覚も手伝ってあまり行かない。 いまのところ会社の仕事が忙しくて、普通の日は、会社とマンションの往復だけで日が暮れている現状だ。外出は、主に日曜日ということになっている。外出は、電動自転車を購入して、それを使用することが多い。この電動自転車、日本円に換算すると二万八千円だったから、中国の一般サラリーマンの月給に少し不足する金額に相当する。 この電動自転車、上海では自動車に比べて排気ガスが出ないということで環境保護になると普及策をとっている反面、北京では、使用済み電池の放置が環境破壊につながるといって禁止している。一国の中で百八十度異なる政策がまかり通るのは中国ぐらいか。とはいえ香港、マカオの復帰のときに故都小平氏がいった「一国二制度」を聞いた時に比べれば驚くに足らない、といえる。
このコラムはタクシー専門情報紙「タクシージャパン」2004年3月15日号に掲載された「ダイキの中国TAXIリポート」から、特別に転載の許可を頂いたものです。 タクシー専門情報紙「タクシージャパン」ホームページはこちら
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●西湖大樹
1976年11月11日生まれ。静岡県清水市(旧称)出身。サッカー小僧で清水市立商業サッカー部へ進む。挫折して中退後鉄筋職人をしながら夜間高校に通った。その24歳で立正大学中退、会社も辞める。25歳、2002年2月17日に中国へ渡る。
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