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ウエちゃんのタクシー日記/場外編  - ウエちゃん

28稿 「おねげぇだぁ!国土交通お大臣さまぁ~!」 2002.05.02

いゃぁ~、ほんまにビックリしました!
 前稿で書いた京都のNPOの自転車タクシー!大笑い!
 どこからか、何者からかの圧力が掛かって潰れるとは思っていましたが、圧力を掛けて中止を要請しようとしているのが警察だとは…!ホンマにビックリです。
 冷静になって考えたらホンマですなぁ!
 自転車やねんから二人乗りや三人乗りはあきまへんわなぁ。
 完全に道路交通法違反ですわぁ!えらいトコにどんでん返しが待ってました。
 さぁ、NPOさんがこれに対してどんなスーパープレーをするかがミモノですなぁ!
 それから提灯報道、風呂敷記事を書いた報道がどんな対処をするかが、これまたミモノです。
 ワクワクしまんなぁ!
 京都府警はんもNPOさんも、ホンマに頑張ってやぁ~!GW明けを楽しみにしてまっせぇ!
 前々々稿で書いた某市のホテルの、タクシー会社に対しての選択問題!凄い事になってまっせぇ!
 もぉ、まるで太平洋戦争終戦直後を描いた東映の極道映画みたいですわぁ。
 某市のホテルから選ばれなかった一部のタクシー関係者が、ホテルに対して何らかの強力な圧力をかけたと言うのです。恐いですなぁ!
 ホテルにしてみれば、
「やっぱり選らばんかで良かったワイ!」
 と言う事でしょう。
 それを見てる一般市民の眼は、
「なんやねん!ここの街のタクシー会社は…!?こんなタクシー会社は使われへんでぇ!」
 と言う事になりまんなぁ。
 圧力をかけたタクシー会社は藪の中を必死のパッチで突ついてたら、棒が出てこずに蛇が出てきたよぉなもんです。お気の毒にぃ……

 昔々、さてさて…?1990年代最初の頃だったでしたでしょうか?
 X県にあるYホテルが地元の国家公安委員会指定の暴力団組織Z会に関係する企業舎弟であるグループ会社のタクシー会社の排除をしようとしました。
 Yホテルさん!アンタはエライ!
 ほんでもって、Z会の関係する企業舎弟のタクシー会社のホテルへの一切の出入りを禁止したんですなぁ。パチパチパチ!
   ホテルとしてはよほど腹に据えかねたんやと思います。
 そのホテルで出入り禁止の通達を出したその夜から、 何故かホテルの玄関などに石が投げこまれるんです。一階のエントランスのガラスが何者かによって割られるんです。
 そんな事が数日間続き宿泊客に動揺が走って困り果てたホテル側は、意を決してZ会の企業舎弟のタクシー会社に出入り禁止の通達を解除したんです。
 まぁ、そしたら、なんとぉ、ビックリ!その夜からホテルへの投石やガラスの破損がピタァッ!…と止まったんです。
 ホンマにめっちゃ不思議ですなぁ?いったい誰がやっていたんでしょうか?犯人は誰なんでしょうか?よぉ、解かりまへんなぁ?ミステリーでんなぁ!
「お前は見て来たよぉな事を言うな!ボケェ!」
 と、そこで仰っているアナタ!
 はははははっ!甘い!実はウエちゃんはその場にいたんです。
 旅行業界に在籍していたウエちゃんは、ちょうどX県のYホテルに駐在中でした。その事件の一部始終をつぶさに見てきたのです。
 なぁんか、文句ありまっかぁ?おまへんわなぁ。
 ウエちゃんのこの円らな両眼が証人です!

 これもある地方都市の話です。
 地方都市というよりも閉鎖的な田舎町と言ったほぉが良いかもしれません。
 ことは数年前に遡ります。
 タクシー会社Q社は世間で話題になっているタクシー運賃のダンピングをする事に決定しました。
 驚いたのは地元のタクシー会社。当たり前ですわなぁ!
 烈火の如く怒った地元の有力タクシー会社のP社が音頭を取って、緊急にタクシー事業者を集めて会合を開きました。
 勿論、議題はQ社のダンピング問題です。
 この会合には出んでもえぇのに、Q社の社長も出席しました。
 当然の事ながらP社を先頭に各タクシー事業者から厳しい恫喝や総轄に近い糾弾を受けました。
 Q社の社長は全員がいる前でマイクを強制的に持たされて、
「もぉ、二度とこんな馬鹿な事は考えません!御免ちゃい!」
 と土下座までさせられたのです。
 P社や他の事業者も、
「今度、こんな事をしたらワレェ、いてまうどぉ!」
 と皆が納得して散会となりました。
 よかった!よかった!ホンマに丸く納まって良かった!
 アッ!…と言う間に時が過ぎて2002年の俗に言うタクシー規制緩和が開始しました。
 全国各地でタクシー運賃値下げ申請のラッシュアワーです。
 この田舎町でイの一番に値下げの申請をしたのは、事もあろぉに数年前にQ社を先頭に立って糾弾し土下座を強要したP社でした。
 ほんまに、いったいどないなってまんねん?

 大阪市区域の2002年2月度の平均売上が出ました!ははは!大笑い!
 月間12回乗務で隔日勤務のタクシー運転手の一乗務の売上平均は、31、787円でした。
 この売上を基にタクシー業界紙の『トラモンド』が運転手の給料を算出したら16万円前後だと言うことです。
 しかし、これには所得税や健康保険料などの各種料金は引かれていません。
 恐らく手取りだと13万円前後という事になるでしょう。
 えぇ歳こいた大人が早朝から深夜まで、そして自主残業と言う名のもとで血の小便を流しながら働いて得る一ヶ月の手取りが13万円。
 これが今のタクシー業界の現状です。
 会社に前借があったり、借入金があったり、組合からチェックオフで引かれる何某かの金額があれば10万円を切る運転手はゴロゴロといると言う事です。
 一般読者の皆さん、信じられますか?しゃぁけど、これがホンマの話なんです。
 支給額16万円を労働日数の24日で割ると一日あたりの日給が6、666円。
 これは平均の支給額ですから当然、平均以下も仰山いるわけです。
 ウエちゃんも勿論、その中の一人です。カッコ悪ぅ~~!
 これってひょっとしたら、もしかしたら、最低賃金保証に抵触してるんとちゃうやろかぁ?
 ウエちゃんの場合は有り難い事に、モノ書きという本業のような副業があるさかいに何の問題も無いんやけど…!?

   国土交通大臣様!
 おねぇげぇでぇごぜぇますぅ!お慈悲でごぜぇますぅ!
 大臣様は、いつも菫の花のよぉな綺麗なベベ着て、高そうな化粧品をふんだんに塗りたくって、高い弁当を食べながらエラソーな事を言うてますだぁ。
 もぉちょいなんとかならねぇだろぉかぁ?
 京都というタクシー村では最低賃率が全売上の38%という会社も出て来ました。
 おいらの村では新人タクシー運転手が100人も入って来るだぁ。しかし3ヶ月後にこの村の新人タクシー運転手は5人しか残ってませんだぁ。
 タクシー運転手の仲間は毎日のよぉに自殺するか、夜逃げするか、病死しているだぁ。時には恐ぇ金貸しに連れて行かれて二度と帰ってこねぇものもいるだぁ。
 噂では遠い山ん中で毎日土を運んでいるとも聞きますだぁ。
 遥か彼方の南の海で魚を釣っているとも聞きますだぁ。
 おいらもタクシー村の住人になって9年が経ちますだぁ。
 さてさて、その間に何人の村人が自殺しただろかぁ?
 あまり頭の良くない各タクシー村の村長さんたちは、サービスを値下げと言う意味に、リストラを首切りという意味に勘違いしてますだぁ。
 2割も値下げをして2割客が増えても給料は今のままですだぁ。
 もし、客数が今のままだったら給料は2割下がる事に村人たちは気が付いていねぇだぁ。 
「あぁらぁ!ワタクシは清く正しく美しくの精神だから、小汚いタクシー運転手のコトなんか知らないわ!おほほほほっ!」 
 となぁんか言わずにホンマに宜しく、おねぇげぇしますだぁ!
 国土交通お大臣さまぁ~!


ウエちゃん

タクシー運転手と文筆の二足の草鞋を履く大阪のタクシー運転手
著書・・・
 『笑う運転手/ウエちゃんのナニワタクシー日記』
 『国道の西、夜明けのミナミ/ウエちゃんのナニワタクシー日記』
                    (両著とも…本の雑誌社より刊行)

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