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大阪と東京には財団法人(大阪/東京)タクシー近代化センターという組織がおまんねん。 読者の皆さんは知ってはりますやろかぁ? 勿論、関東地区や関西地区のタクシー運転手なら誰でも知っている組織ですわなぁ。ほんで関西地区や関東地区の一般の読者の方もなんとのぉ~知ってはる組織でですわなぁ。 しゃあけど地方の読者の皆さんにしてみたら、 「いったい、それはなんやねん!」 と言うもんやろぉねぇ。 当該地区以外のタクシー運転手でもはっきりその実態を知らへんのやから、素人の一般の人たちには知る訳がおまへんわなぁ。 手っ取り早ょ~言ぅたら、暴虐無尽のタクシー運転手に対してのお目付け役やねぇ。 しゃぁけど、開設からン十年経った今かてさっぱり近代化でけへんのがタクシー業界の現実ですわなぁ。 昨年やったかいなぁ? 一部の地域でタクシー近代化センターの設置が検討されたんやけど、タクシー近代化センターが設置されて、 厳しい指導をされたら非常に困ったちゃんのタクシー関係者によって黙殺されてしもたんですわぁ。酷い話でんなぁ。 ほんでもって、一部の中途半端な地方都市なんかではタクシー運転手登録制度をタクシー協会内で設けて、横の連帯と情報交換を密にして不良タクシー運転手の 撲滅を計ろうとする案が出たんやけど、 「タクシー運転手の登録制度は必要なし!」 と言う摩訶不思議な意見が横のオッサンから、ヒョコッと出てこの話も立ち消えてしもたんでなぁ。 しゃあけどタクシー業界と言ぅんは、特に地方におけるタクシー業界は旧態依然の訳が解らん一部勢力が権力を握り正案は黙殺し悪案を採用してまんなぁ。 日本のタクシー業界は2001年2月1日のタクシー規制緩和を前にしてんねんけど、太平洋戦争直後の混乱期のような信じられない状況が延々と続いてるんとちゃいますかぁ。 まるで東映の極道映画に出て来るヤクザのタクシー権利譲渡に絡む粗筋みたいでんなぁ? そうそうこんな場面の映画が昔ありましたでぇ…… 「おどれぇ、こんなぁ、ごちゃごちゃカバチ言ぅ~とらんと、あそこのタクシー会社の権利をやるけぇ、ちぃと黙まっとれぇやぁ!」 と仲間内の親分。 「タクシーと権利だけじゃ、いびしぃ~のぉ!のぉ、ワレはどぉ思うんならぁ!」 と子分に意見を振る親分。 「おやっさん!今の時代はタクシーの権利だけでもありがたいと思わんといけんのんじゃないんかのぉ!おやっさんは黙っときんさぁい! ワシラが神輿を担いどるんじゃけぇ、ワシラが手を離したら落ちるんでぇ!」 と親分より強い子分。 「いびしぃ~のぉ~!ササラ、モサラじゃのぉ!ううぅぅぅ…!」 と親分鼻を真っ赤にして泣く。 広島県呉市の元・美能組組長の美能幸三さんの数々ある極道実録モンの著書の中にも、タクシー会社やタクシー業界が絡む話が時折出て来まんなぁ。 しゃあけど、そんな時代は大昔に終わったんとちゃいますやろかぁ? 大阪タクシー近代化センターが大阪のタクシー運転手向けに発行する機関紙に『センターニュース』という一枚表裏印刷の新聞があるんですわぁ。 この機関紙は月一回の発行で昨年12月に164号が出た長寿の機関紙なんやねぇ。ホンマにご苦労様です。 この新聞を客待ちの時に広げて読んでいると他社の運転手から時々、 「ウエちゃん!それなんやねん?」 と聞かれることが稀にある。 「近代化センターの機関紙やんけぇ!お前かて会社で配って貰うやろがぁ!」 と聞くとそんな運転手に限って、 「そんなん、一回も貰ろぉた事あらへんでぇ!」 と言う。 大阪タクシー近代化センターは管轄のタクシー会社には配布してるはずなんやけどぉ。タクシー運転手に配れへん会社はその機関紙をどぉしてるんやろかぁ? 不思議で気になって寝れまへん。昔の便所にあった便所紙には使かわれへんしぃ……!? そんなんしたら水洗便所が詰まりまっせぇ!それとも自分トコに都合悪い事が書かれてるんで配るのをビビッているんやろかぁ? ただ、タクシー運転手に配るのが面倒臭いだけなんやろかぁ?詳細は不明ですわぁ。 その『センターニュース』の毎月の定期掲載になっとって、めちゃんこオモロイのが、警察、病院、商店街、ホテル、等々から寄せられた交通妨害や立小便、 ゴミのポイ捨て等にに対する運転手への苦情掲載でなんやねぇ。ほんでもういっこオモロイんが客からの運転手の態度に対する苦情例集なんやねぇ。 この二つに関しては、 「わっははは!なるほど、なるほど!世の中には色んな運転手がおんねんなぁ!」 と大笑いしながら読める記事ですわぁ。 ちょこっと笑えるんが毎月公示されている『街頭指導』の連絡やねぇ。 「この日にこの場所で重点的に違法行為などの指導をやりまっせぇ!気ぃ~つけなはれやぁ!」 という内容である。 「そんなん、違法行為の街頭指導の場所と時間と日にちを教えたらアカンがなぁ!」 と思うんは、ウエちゃんだけなんやろかぁ? シャブ(覚醒剤)の売人に、 「その日にあの交差点の角で取締りをやるさかいに、シャブを売っとたらあかんでぇ!」 と警察が言ぅよぉ~なもんとちゃうんやろかぁ?なぁ~んか摩訶不思議な連絡記事なんとちゃう?
最後にウエちゃんが怒り狂うコーナーがありまんねん!(ドン!/机を叩く音) それは『運転手の皆さんありがとう』という記事なんですわぁ。 これは勿論、乗客からのお礼を掲載するコーナーなんやけどぉ……。 書かれている乗客からのお礼のコメントが不思議でしゃ~ない。成人した人間として普通に常識的に振舞うタクシー運転手の行為に、乗客が感動してお礼を言って来るんやねぇ。 この内容を読んどったら、どれだけ世間がタクシー運転手に対して皮相浅薄の偏見の目で見ているかが解りまんねん! このコーナーによぉ~出て来る話しで、 「病気の時に病院まで親切に声をかけてもらい優しく扱ってもらった!」 というのがありまんねん。そんなん人として当たり前の話とちゃうのん? 見ず知らずの病人に対して罵声を浴びせたり、蹴り倒したりするヤカラは何処にもいてへん!…が、稀にではあるんやけどタクシー運転手はちょっとちゃうみたいなんですわぁ。
ウエちゃんの知り合いのX運転手が一人で怒ってまんねん。 X運転手の話やと会社へ客から苦情の電話がきて、数日間乗務停止の処分を受けたそうなんやねぇ。 日本のタクシー運転手の100%近くは、給料が売上に対する歩合やから乗務停止と言うことは、歩合が全くあらへんから乗務停止期間は給与がないという事になるんやねぇ。 X運転手から相談を受けたウエちゃんなんやけど、話の辻褄が合わへんしラチがあかへんので調査をすると……。 X運転手は某駅の長時間の客待車列から病人の客を乗せたらしいんですわぁ。 「運転手さん!ちょっと体がシンドイんでZ病院までお願いします!」 と客が言ったらしいんですわなぁ!そんなんよぉ~ある事ですわぁ。Z病院は1キロほどの距離。 客は車内で、 「あそこが痛い!ここがだるい!」 と話始めたらしいんですわぁ。普通のタクシー運転手やったら、 「そりゃぁ、あきまへんなぁ、お客さん!気ぃつけておくんなはれやぁ!」 と病人に気を使い話すのが常識である。しかしX運転手はちょっと違ごぉ~たんですわぁ。 「お客さん!病気の事を一々ワイに言われたかて、ワイがどないせぇ~言いまんねん。病気になったんはあんたの勝手やんけぇ!そんなんイチイチ知るかぁい!ボケェ!」 と言ったそうである。信じられへんけどホンマの話である。ホンマの話という事は事実である。 しゃぁけどX運転手は、 「なんで自分が乗務停止になったか解らへん!不当労働行為やんけぇ!」 と夜郎自大な事を言いまんねん。 こんな悪逆無道のタクシー運転手がタクシー業界に棲息している限り、大阪タクシー近代化センターの機関紙の名物コーナー『運転手の皆さんありがとう』の終稿はないんやろねぇ。 あぁ~~、情けない。
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●ウエちゃん
タクシー運転手と文筆の二足の草鞋を履く大阪のタクシー運転手 著書・・・ 『笑う運転手/ウエちゃんのナニワタクシー日記』 『国道の西、夜明けのミナミ/ウエちゃんのナニワタクシー日記』 (両著とも…本の雑誌社より刊行)
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