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若い頃、もう死ぬかもしれないと思うまで酒を飲んでしまう事が年に数回あった。大迷惑な話だが、泥酔のため電車の中で嘔吐してしまい。(※瞬時に着ていたコートの中に吐いた) 途中駅で電車を降りなければならなくなった。 頭の中が壊れ、嘔吐した事に恥じる気持ちは停止してしまった。混みあっている電車の中で座る事ができた私は、途中駅で降りる事を一瞬ためらうという信じられない考えがよぎった。 しかし、ドアが閉る寸前に電車を飛び降りた。心の中で、もう1人の自分が、「臭いが凄いよ。周りに迷惑だよ。降りたほうがいい!」と叫んだからだ。 駅のトイレで顔を洗い、ホームに戻るため、ちどり足で階段を降りようとした初めの1歩目で、足が絡み転んでしまった。コロコロと階段を落ちる自分の姿が頭に浮かんだ瞬間、運良く次の段に横向き体育座りの体勢で着地していた。ホームから階段の上を見上げる他人の不思議そうな視線を避けながら、電車で帰宅する事を断念した。こんな時はタクシーにしか頼れない。 なんとか、帰宅して布団に入ってはみたものの、体がブルブルと震えて眠ることができない。気分も悪く、このまま冷たくなって死ぬのではないかと本気で思った。そこで、冷たくなった体をお風呂で温めることにした。しかし、入浴中に死亡する場合があるという情報を急に思い出し、お風呂に全身浸かる事に危険を感じた。結局、お風呂のお湯を底から15cmくらいのところまで溜め、少しづつ体を温める作戦に変更、それから2日間寝たきり状態となったが、あの時、心臓発作にならなくて良かったな。と今でも思う。 大量に飲んだ後、電車に乗るのは辛い。タクシーの乗務員さんには申し訳ないけれど、その日もタクシーに乗る事になった。 一緒にいた友人が、手際よくタクシーを停め、私を乗せて友人宅へ向う途中、嘔吐の波が押し寄せてきた。しかし、車の中で吐くわけにはいかない。もちろん、電車の中で吐いた事は誰も許してくれないが、運転手が近い距離にいる乗り物で吐くことはできないと心得ていた。バスでは、「気分が悪くなったり、吐き気がする人は、必ずゲロ袋をもらうように。」と遠足の度に教育も受けてきた。 「おうぅ、」と自分の鞄を開いて顔を突っ込んだ姿勢をした瞬間、友人がタクシーを停めていた。急いでタクシーを降りて、嘔吐。ギリギリセーフだった。
酒豪の先輩達と調子に乗って飲んだ後、やってきたのはタクシーだった。4人でタクシーに乗り、タクシーチケットを使って皆の家を周りながら1人ずつ帰宅するという方法となった。私は、またもや泥酔していたので一番に帰宅する事になったが、最後に帰宅した先輩は旅のようだったと笑っていた。 私は、飛びぬけて酒に強いはずではないが、いくら飲んでも顔色が変わらない。そのおかげで、皆が気づかぬうちに悪酔いする事があった。 後日、飲み会の席で撮った写真を見ると驚くことに、寝転んだ姿勢で足の裏を先輩の首にヒットさせていた。これはマズイ。そう思ったが、その先輩も覚えてはいなかった。
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●林 雪江(はやし ゆきえ)
会社員 タクシーの利用頻度 月3回程度 タクシーで高速道路を走るとなんだか嬉しくなる
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